２０１２年４月２１日（土）
１８：００〜１９：３０

開催案内パンフレット：
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日本の湖沼における水生植物多様性と再生可能性の評価

日時：２０１２年４月２１日（土） １８：００〜１９：３０
会場：新宿区環境情報学習センター（エコギャラリー新宿）
講師：西廣 淳 氏　（東京大学農学生命科学研究科）

湖沼は，多様な動植物のハビタットであるだけでなく，水の直接的な利用，漁業，観光など，社会との結びつきが強い場であり，その生態系の健全性の維持は社会的な課題である。湖沼における水生植物（沈水植物や浮葉植物）は，それら自体に絶滅危惧種が多く保全上の価値を有するだけでなく，物質循環や物理構造への影響を通して湖沼生態系の状態に強く影響する。
セミナーでは，主に文献記録から把握された，過去約60年間における日本各地の湖沼の水生植物の多様性や量の変化と，それらの地域間の相違について解説する。また土壌シードバンク（埋土種子集団）の調査が行われている霞ヶ浦と印旛沼を対象に，地上から消失した水生植物の再生可能性について議論する。埋土種子を活用した植生再生は，いつ頃まで可能だろうか？将来に再生可能性を残すには，どのような取り組みが有効だろうか？