こんにちわ。
今年は紅葉が綺麗ですね。

さて、11月5日(土)に開催した地域自然情報研究会の報告です。
今回は、GCNの副理事長でもある、井本 郁子 氏から、話題を提供して頂きました。

お題は、
『廃校プールで浮島プロジェクト~竹と土と草から創った「いちかい浮島」~』

栃木県の市貝町。
谷津田が入り組んだなだらかな丘陵地の、いわゆる「里地里山」 です。
ここにある、廃校プールに水が溜まり、アオコ、蚊の発生、ニオイといった事が問題になっていたそうです。
そこで、絶滅危惧種であるキンブナ保全活動の一環として、ここでキンブナを飼い始めたそう。
でも、水質の悪化が問題になり、浮島を浮かべて水質改善をしよう!どうせなら、 地域の谷津田から土と植物をもってきて、浮島も自然素材の竹で作ろう!となったのが始まりだそうです。

その後、3年にわたり植生や水質、昆虫などのモニタリングが続けられ、、土壌中の毎度種子から湿地性の種類が出現するようになり、浮島の植生はいい感じになってきていて、さらに水質改善効果も認められたそうです。
また、トンボをはじめとし絶滅危惧種を含む様々な水生生物が訪れるようになり、地域の生物多様性や里山の美しさが見られる場になっているそうです。

一方で、このプロジェクトには、研究者、技術者、町役場、県の試験場、漁業組合、地域住民など、様々な主体が協働することにより進められたそうで、地域の自然の豊かさを1つの形にしたとても有意義なプロジェクトだと感じました。

なお、パンフなどはこちらです。
>>詳細はこちら

今後もモニタリングを進めるそうで、これからの展開も気になりますね。
今はウシガエルが繁殖して大変らしいです^^;

今回の研究会は、新宿エコギャラリーという現地会場と、zoomのオンライン会場のハイブリッド形式で行いました。現地会場は6名、zoom会場は7名で、計15名の参加でした。
久々の開催でドキドキしましたが、それなりに参加者も集まっていただきました。今回は、会員の方が多かったですね。
その後の質疑も、時間いっぱいまで活発に進みました。

オンラインにそれなりに人はいたのですが、会場は少し寂しいですね。

事務局としては、ハイブリッド開催は初めてで。
機器のトラブルで、スタートが10分ずれ込むという大失態もありましたが。
(私は「こんなに焦ったのは久々」というぐらいテンパりました)
一応は、それなりにうまくはいきました。
遠くの方も参加しやすいし、今後はこの形でやっていこうと思います。

会場カメラ、事務局PC と井本さん
この会場には通信環境がないので、3台の携帯のデザリングでなんとかしてます。

次回の予定はまだ決めていませんが、その際はまたよろしくお願いします。

文責:梶並