2024年に東京農工大学が創基150周年を迎えるにあたり、2024年5月28日(火)~6月30日(日)に 創基の地である新宿御苑で「東京農工大学創基150周年記念特別展 國を紡ぐ~東京農工大学はじまりの地から未来を見つめる~」が開催されます。150年の歴史から最先端の研究まで様々な展示があり、講演やワークショップなどのイベントが行われます。
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GCNでは、当時の絵地図を見ながら現地を散策するためのシステム作成と、ホームページとリーフレット作成を行いました。
>>>東京農工大学科学博物館特別ウェブサイト「新宿御苑から始まる農工大150周年

作成したホームページ。なお、HPデザインはイタリア在住のデザイナーさん(Kumi-design.com)にお願いしています。お洒落ですよね~。

東京農工大学の農学部と工学部のルーツは、今から150年前の明治7年(1874年)に、内務省勧業寮 内藤新宿試験場に置かれた農事修学場や蚕業試験掛で、現在の新宿御苑にあたります。宮内庁公文書館に、当時の施設などが載った明治11年の古地図『内藤新宿勧農局試験場内 麁絵図(そえず:粗絵図)』があり、スマホアプリを使って、スマホやタブレットで当時の絵地図などを見ながら散策できるようにしました。

今回は、GCNのイベント等でも利用したことがある、「Avenza Maps」を利用しました。当時の地図は、測量して描かれたわけではないため、実際の位置関係とは歪みがあります。それを実際の位置とつじつまが合うように図面を変形させ、地理座標をつけて、アプリで利用できるよう加工しました。あわせて、現在の新宿御苑のマップも同じような作業をして利用できるようにしています。

方位や形が実際と異なる絵地図を、実際の位置関係と合うように歪ませています。
出典:『内藤新宿勧農局試験場内麁絵図』宮内庁宮内公文書館より作成

5月から6月にかけて、新宿御苑にお越しの際には、是非、お立ち寄りください。

文責:梶並