みなさまこんにちわ。
台風がすごいですが、大丈夫でしょうか。
こんなにも行き先の読めない台風なんてあるんですね。
8月4日(日)に実施した地域自然情報研究会の報告です。
今回は、痕跡学研究所(京都先端科学大学名誉教授でもあります)の原 雄一 氏から
「ブラタモリ的文理融合は学習意欲を刺激する」
というお題で話題提供していただきました。
なぜこのタイトル?と思われると思いますが、これまで授業などでも活用していて3月に退官するときに学生さんに「原先生と聞くとタモリさんを思い出す」といわれたことによるそうです。
実は、原先生のお友達がタモリさんと近しい人らしく、この会もご本人のお耳に入っているとかいないとか?!
なお、先生がブラタモリに出会ったのは、全くのたまたまで、偶然ついていたテレビを見たことに始まるそうですよw
まずは、「文理融合」。
京都先端科学大学をはじめ、最近、多くの大学で文系と理系を融合した学部が生まれているそう。
コンサルタント勤務時代に工学的な分野の中で文系の方と共同で仕事をするうちに、文理融合(当時は文理連携かなとも思っていたそう)に目覚めたそうです。
ブラタモリについてはご存知の方も多いと思います。パイロット版(2008年)、東京編(2009~2012年)、そして全国編(2015~2024年)とあり、放送内容が秀逸で、地質・地形・地理・測量などの多分野から表彰をされているそうです。
話題提供として、ブラタモリの内容を絡めておもしろネタをいくつかご紹介頂きました。




ブラタモリの骨格は、「地形・地質・断層」と、「歴史・文化・暮らし」を関連したものと捉えて、動画としてとりまとめたもので、それが町の発展の経緯や今の賑わいの謎解きに繋がっていたと考えられます。このように、ブラタモリは263回の放送で全国を回っていて、もはや「地球・歴史・地域科学を融合した日本全国をカバーする貴重な映像ライブラリー」であると言えるそうです。
原先生はこれを発展させて考えたそうで。
例えば、「観光」と「生態系」一見関係が薄そうな2つの事項をストーリーでつなげてみると。


このようなことを踏まえての「痕跡学」。
これまで見過ごされてきた足元の微かな痕跡の観察を通じて、過去から現在までの私たちの歴史や暮らしを物語りで辿り、動画やSNSなどで若い次世代に継承していくことが目的だそうです。
痕跡というと、色々ありますが、その要件は以下とするそうです。
1.可視性:現地で実際にその痕跡を視覚的に観察・確認できる
2.物語性:過去から現在までの歴史や暮らしの物語を有する
3.低認知性:世界・日本遺産など広い範囲に周知されていない
4.地域性:地域の歴史・暮らしならではの特徴を持っている
5.分野横断:できれば複数の学問分野と関連することが望ましい
このようなことを研究していくために先生が作ったのが「痕跡学研究所」。
・設立:2024年7月30日
・役割:痕跡学の学問体系の確立と痕跡の面白さと学びを軸として、幅広い世代に広げ、若い世代に継承していく
・活動:動画などSNS、痕跡探し街歩き、セミナー、書籍などで配信
・拠点:実空間はもたずにHPやSNSなどのクラウドにすべてのリソースを置く
・研究員:代表は原雄一で研究員は随時募集中
発表の詳細は、こちらをご覧下さい。
>>>発表動画はこちら
>>>発表資料はこちら
発表の後は、もちろん活発な質疑が行われました。
この手の話は、大好物な人が多いですね~。
GCNのメンバーも、もちろんそんな人ばかりです^^;
今回の参加者は20名。
もちろん、終わった後には楽しく打ち上げました。

原先生、参加された皆さま。
どうもありがとうございました。
ちなみに、今回もウェビナーで開催しました。
でも、ウェビナー高いですよね。
色々探して見つけました。
分散システム技研合同会社さまが行っている、Zoom社と特別な契約を結ぶことで実現した1回単位のZoomウェビナー開催パックサービス「ウェビナー安心パック」。
月契約なんかよりもかなりオトクですし、オススメです。
文責:梶並