みなさまこんにちわ。
地域自然情報研究会のご案内です。
日時は、11月9日(土)の15:30~17:30。
場所は、いつものエコギャラリー新宿。
もちろんzoomでのウェビナー配信も行います。
話題提供は、株式会社 東京地図研究社 の 柳田 凌太朗 氏 と 佐藤 慧 氏 のお二方にお願いしています。
お題は、
『地図は情報のプラットフォーム ~データビジュアライゼーションと地図表現~』
東京地図研究社さんは、1958年創業の地理空間情報のスペシャリスト集団。地形図、航測図、ロードマップやガイドマップ等の出版関係の地図、さらにGIS(地理情報システム)の基盤となる情報を作成する各ステージでソリューションを提供しています。ESRIジャパンのGISコミュニティフォーラムでは、いつも素晴らしいポスターを作成し、毎年のように入賞しているので、GIS関係の方はご存知の方も多いかと思います。
ちなみに、前回の8月研究会で登場したNHKの人気番組「ブラタモリ」の地図。「多重光源陰影段彩図」という技法が用いられているものがあったのですが、実は、東京地図研究社さんが提供されていたものもあったそうです。

東京地図研究社さんが作成した地図。キレイですね~。
さて。
近年、電子媒体での地図の利用が進み、デジタル化による地図表現がとても多様化になってきています。
初期のデジタル化では、紙媒体の地図をスキャンすることなどが中心でしたが、昨今は、人工衛星や測量機器、各種のデジタルデバイスで計測、観測、作成された地理空間情報がダイレクトに取得できるようになり、利用できるデータも飛躍的に増えています。
東京地図研究社さんでも、紙媒体の地図だけではなく、地図アプリ、地図とグラフなどを組みわせたダッシュボードといった形での地図の提供が増えているそう。
このように時代とともに地図のあり方が変化する一方で、地図が利用される媒体や地図の目的を理解し、実用性を踏まえた外観的な出来栄えを追求するという地図の本質的な部分には大きな変化はありません。
地図は、記号の集合体であり、現実世界をモデル化したもの。つまり、現実世界をありのままに写し取ったものではなく、記号化する際に取捨選択や誇張、省略が行われます。
旅先を考えるための地図、災害リスクを伝えるための地図、近所の散歩ルートを考えるための地図、新たな住まいを決めるための地図、出店計画を立てるための地図。それぞれの地図の目的、その地図を見る方の属性や、見る場所、見る場面、見る媒体を理解し、想像しながら、鉄道を誇張すべきか、コンビニの名称は必要か、標高の情報は入れるべきか、それらをどのようなサイズで、形状で、色で表現するか、などを考えながら、ある時は試行錯誤しつつ地図が製作されます。そして、そこには地図製作者の意図や思い、センスといったものが含まれるのです。
1つの地図を深く理解するには、その地図の中で表現された現実世界への理解とともに、その地図が如何にして出来上がったのかを理解することも重要です。
今回は、東京地図研究社さんでこれまでに製作された地図をご紹介頂きながら、製作者視点での地図の役割や地図での表現方法などについてお話し頂く予定です。
今回の研究会。報告書や論文など色々なところで色んな地図が作られているのですけど、正直なところ「ちょっとアレな」地図が多くて、内容はいいのにもったいないなぁとか、何とかならないものかなぁとか常々思っていまして。そんなことから、折角なので、データビジュアライゼーションのプロフェッショナルな方から、お話ししてもらいたいなぁと思って、私から直接お声がけして実現したものです。
コンサルや大学等でGISを使って地図や主題図などを作る機会が多い方には、「絶対に為になる」お話しです。
この機会に、是非ご参加下さい。
●会場
環境情報学習センター 2F研修室(エコギャラリー新宿)
及び
Zoomウェビナー
●参加費
1000円(ただし、GCN会員は無料)
※なお、zoom参加の場合は、下記口座への事前の銀行振り込みとなります。
【 PayPay銀行 すずめ支店 普通口座 2607702 】
また、参加できなかった場合でも、入金後の返金は致しませんのでご了承下さい。
●参加の流れ
・会場の場合
申込 ⇒ 会場にてお支払い
・zoomの場合
申込 ⇒ 入金確認後、当日までに開催アドレスを通知
文責:梶並